日刊とりあえず。

雑に文章を読める場所になれば。

犬と本。高野秀行さん。

 

昨日の夜は、シェアハウスで飼っている犬と、シェアハウスの人たち1+5で代々木公園のドッグランに行った。

 

公園自体もぽつぽつと電灯があるくらいで結構暗かったけど、ドッグランの中に至っては一切の電灯がなく、真っ暗だった。

 

上をみると、空が思ったより明るくて、東京で空が明るいと思ったのは初めてだったのでしばらく楽しんでいた。

 

下をみると、犬の首輪につけた車除けのLEDだけがぴかぴか光っていて面白かった。

犬はほかの犬がいないと本気では走り回らないらしくて、僕たちがいるベンチの周りをくるくると歩き回るだけだった。追いかけて煽ってみてもなんともなしに歩いてるだけ。なんと張り合いのない。

 

途中、ほかの犬が一匹だけきたけど、においをかいで挨拶してると思った矢先にうちの犬が吠え掛かった。

 

そのあとも、においをちょっとかいでは吠え掛かる、向こうの犬がちょっと唸るだけでピョンと逃げる、を繰り返していて、いよいようちの犬のコミュニケーション能力が心配になる。

そのうち向こうの飼い主さんも飽きたのか、そそくさと行ってしまった。

 

遠くのほうでも犬連れがいて、そこでは飼い主と犬の1対1でキャンキャン吠えまわりながら走り回っていた。

それをみて、吠えるのは遊ぼうアピールなのかな、とも思ったけど、どうなんだろうか。攻撃的な吠えではなかったような気もする。

 

 

それから、昨日は先輩におすすめされた『ワセダ三畳青春記』を読んだ。

面白くて、一日であっという間だった。

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

 

 

 高野秀行さんという「辺境ライター」の方の自伝で、変人奇人(高野さん自身も含んで)が出入りするアパート、野々村荘でのできごとを書いた本。

 

まず登場人物のキャラとエピソードがどれも強烈で単純に面白い。

歩行者天国でトランプ占いをしたり、他人の家に入り込んで寿司をとったりする生粋のたかり屋の、鯰屋という人のエピソードがとても好きだ。

それを師匠とあがめて真似してみる高野さんもすごい。

 

そうして、あまりに濃い前半中盤からの、高野さんと野々村荘の晩年、別れ方は意外にもとてもさわやかで、気持ちがいい。

世界の見方がちょっと変わっていく過程が、ふと気づいたことの羅列で表されていくのがとても素朴なリアルで、叙情的で。

 

いい本でした。次は同じ高野さんの『アヘン王国潜入記』を読みます。

 

【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
 

 

『辺境メシ』も面白かったのでぜひ。

 

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

  • 作者:秀行, 高野
  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)